さあ、作ろう!3


麺が上がったら、スープを張った丼に入れます。入れたら、軽く箸でほぐして麺とスープを馴染ませます

そうしたら、急いで具を載せましょう。彩りや配置のバランスも考えて、綺麗に。せっかく手をかけたラーメンですから、目で見ても美味しそうな方がいいに決まってます。

さて、完成です!やっと出来ました。ここまでの道のり、長かったですね。

それでは食べましょう。まず食べましょう。いいから、食べましょう。すぐに食べましょう。

最初に片付けをしていたおかげで、この時点ではほとんど片付けるべきものはないはずです。洗い物をシンクに放り込んで軽く水でも張っておけばいいだけのはずです。そのようなことはさておいて、とにかく一秒でも早く食べましょう。他の事をしている家族は殴りつけてでも(笑)食卓に引っ張ってきて食べさせて下さい。

「苦労して作ったんだから、余計なことしてないでありがたく食え!」というのもありますが、その本当の理由は、ラーメンは出来上がった瞬間が一番美味しくて、一秒たてばその分だけ味が落ちるからです。ここまで手間隙をかけたものなのだから、出来るだけ美味しく食べましょう。

反省とか感想は、ある程度食べてから、または食べ終わってからでいいじゃないですか。多少気に入らない部分や失敗があっても、楽しんで食べましょう。
出来れば一杯全部食べてから感想を考えた方がいいです。ラーメンはそれ一杯丸々でラーメンですから、スープだけ一口飲んだ、麺を一口食べた、では正しい感想、反省はでないと思います。一杯普通に食べた後、そのバランスに対してどう考えるか?例えば、最初は美味しかったけど食べているうちに味が濃く感じられた、とか。麺とスープは良かったけど、具が合わない、など。また、最初はいい固さだった麺が最後のほうでは延びきっていた、などというと、麺作りに問題があるかな、と気づきます。

多少難があったとしても取り合えず美味しく、楽しく食べて、気に入らなかった部分があれば次回それをどうやって解消するか考えていく。そうして自分のラーメンがある程度固まってきたら今度はいろんな実験(?)を加えてみたりする。そうやって、どんどん自分のラーメンを磨いてください。

変な話ですが、チェーン店などではスープやタレ、具材の供給を全部受け、麺はタイマーで何分茹でて、などというところもあるそうです。例えばそれが自分の店だったとしても、ラーメン屋を経営しているだけで、ラーメンが作れるとは言わないでしょう。ここまでたどりついた貴方は、そんなところでやっている人より全然ラーメンが作れると思います。実際は家庭と店では火力やサイズが違いますから同じように作れるわけではありませんが、それでも貴方はラーメン作れます。自信を持っていいです。



さて、家庭でラーメンを作る方で、結婚している男性の方。
作り終わったらキッチンをきちんと(けしてオヤジではありません)片付けましょう。できれば、始める前より綺麗にしておくと、次回またキッチンを使わせてもらえます。後片付けをしないと、山の神に叱られるだけでなく次回使わせてもらえず、やがては家庭不和の原因になります(笑)。やはり作業は、当たり前ですが片付け終わって、完成です。綺麗にしてくださいねー。


ラーメン概論
4章分
スープ/理論
7章分
スープ/実践
12章分
ラーメンのタレ
11章分
ラーメンの麺
9章分
ラーメンの具
15章分
プラスワン
3章分
さあ、作ろう!
3章分
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