さあ、作ろう!1

さあ、スープも出来た、麺も出来た、タレも出来た、具もそろった、香味油等も出来た。準備完了!
となれば、あとは作って食べるだけです。この一時のためにどれほど時間をかけ、情熱をかけ、金をかけ(?)、家族に顰蹙を買ってきたことか(笑)。

さて、ラーメンを自作するにあたって、食べる準備をするということは、即ち片付けをするということでもあります。
その意味はすぐに分かりますが、ラーメンの調理を始める前に、とにかくキッチンを片付けましょう。
麺茹で用のお湯を沸かしながら、スープは今使う分以外は濾して、冷蔵または冷凍する分は冷ますようにしておきます。麺は今使う分だけ用意します。具も人数分だけ必要量用意し、あとは片付けます。

出来れば丼を温めておき、その中にタレを入れ、香味油等を入れて、タレ等も片付けておきます。ただし、慣れている方や手の早い方はこの作業を麺を茹で始めてから行ってももちろんOKです。

面茹で用のお湯が沸きました。鍋の大きさや麺玉の大きさにも拠りますが、家庭用の一番大きな鍋でも通常は3人前がせいぜいというところでしょう。それ以上では麺を入れた瞬間にお湯の温度がさっと下がってしまい、美味しく麺を茹でられません。

麺の打ち粉を軽く払って、ほぐしながら鍋に入れます。入れたら、箸で軽くかき混ぜるようにしてほぐします。火力が足りなければ、少しの間蓋をしておいてもいいでしょう。ただし、茹ですぎには注意。

必ず十分に沸騰したお湯で茹でてください。そうすればお湯に入れた瞬間に麺の外側にさっと火が通って膜のような働きをしますので、麺が余分な水分を吸わないのでのびにくくなります。

面茹での時の感覚は、お湯の中で踊らせる感じです。せっかく家で一番大きな鍋を用意したのですから、できるだけ大きく使いましょう。考えて見て下さい。自分が小さな風呂で縮こまって入るのと、大きな湯船でゆったり手足を伸ばして入るのと、どちらが気持ちいいですか?麺も同じです。気持ちよくしてやれば、機嫌よく、美味しく茹であがります。

一度沸き上がったらさし水をして、もう一度沸き上がったら出来上がり、などどよくいいますが、やはりそれでは茹で具合が分かりません。
一番簡単な方法は、食べてみることです。一本とって、食べてみて、やや固めかな、という所であげます(もちろん好みによります)。慣れてくれば、一本とって指で軽く麺をつぶしてみると麺筋(麺の中心に白く残っている部分)で判断できるようになります。さらに、いずれはかき混ぜた箸の感覚だけで茹で具合が分かるようになります。もちろん、タイマーや時計を見ながらでもいいですが、お湯の温度、麺の状態、お湯の状態等により毎回違いますから、あくまで参考程度です。やはり、自分の感覚で作った方がいいです。

試しに食べてみた感覚や、麺筋の様子、箸の感触などを覚えておいて、実際ラーメンとして食べてみたときに固かったり柔らかかったりした場合、それを基準に調整していきます。


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