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ラーメン概論ーラーメンに対する考え方2


こだわりの一品


こだわる。ラーメンについてよく使われ、いい意味に取られる言葉ですが、私なりの意見がいくつかあります。その結果、この言葉を見たり聞いたりする事に余りいい気がしません。まあ、そんなことに「こだわる」のも変かもしれませんが…。

材料の質にこだわる。まず、材料が新鮮であるのは当然として、必ずしも高い材料、いわゆる「良い材料」がおいしいラーメンを作り出すとは限りません。また、美味しいものを作ろうと思ったら材料を吟味するのは当たり前の事で、わざわざキャッチコピーにするようなことでしょうか。

材料の種類にこだわる。たとえば、どこそこの醤油を使っているとか、地元の何々を使っているとか。その醤油やその地元の材料が、その店のラーメンを美味しくしているなら分かりますが、本当にそうですか?ひょっとしたら、遠いあそこの醤油の方が美味しいかも。地元のそれよりあれの方が美味しいかも。それにそもそも、これもキャッチにするような事ですか?

「当店は、○○を使用」という店も多いですね。本当に分かって使っているのかな?珍しいという理由だけでお客さんを呼ぼうと、客寄せパンダ的に使っていませんか?それに、それを使ったらそんなに美味しいのなら、手のうち明かしてどうするの。他の店が真似しますよ。真似して美味しかったら、そのまま使うでしょう。そうしたら、本元の店の特徴でも何でもなくなってしまう。でも、そんな話は聞いた事がありません。ただ、物珍しいだけです。

結局、ラーメン屋にとって、材料の質や種類にこだわる(自分の店のラーメンに合う物を探す)なんてのは、当たり前の事なのです。それをわざわざ広告宣伝に使うなんてのは、お客さんを馬鹿にしているとしか思えません。それはもはや「美味しいラーメンを作る」ためではなく、言葉は悪いですが、「マスコミに踊らされる消費者を操る」手段に過ぎないのです。

ですから、私は「こだわりの…」という言葉を見ると「馬鹿か!?」と思ってしまいます。広告で目にする「こだわり」は、独り善がりである事の方が多い。むしろ、こだわることで視野を狭くしているかも。

偏った、職人的な考え方ですかね?ビジネスは甘くないからもちろんこういう作戦も必要なんですが、消費者は踊らされちゃダメです。マスコミにも騙されちゃダメ。最終的には自分で行って、自分の舌で確かめるしかありません。他の人が美味しいと言ったって、自分が口に合わなければ堂々と「自分の好みじゃない。」と言えば良いじゃないですか。超有名、繁盛店でも、私の口に合わない店はたくさんあります。でも、それが他の人にとって美味しければ、それはそれでいいじゃないですか。皆同じである必要はありませんから。



ラーメン概論
4章分
スープ/理論
7章分
スープ/実践
12章分
ラーメンのタレ
11章分
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9章分
ラーメンの具
15章分
プラスワン
3章分
さあ、作ろう!
3章分
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